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話し掛けようと
寝返りを打つと
微かに寝息をたてているあなた
その横顔があまりに
綺麗なので
思わず
見とれてしまう
悪い夢を見て泣きじゃくる私を
優しく抱いてあやしてくれた
朝になって私が云うと
『覚えてないよ』
とはぐらかすあなた
何も持っていない俺で本当にいいのか…
震える声であなたは訊いたけれど
優しい目覚めも
温かい手も
泣けるようなキスも
甘い夜も
あなたしか私に与えられないものだから
私を幸せにしてあげたいなんて
思わないでね
私があなたを
幸せに
したいから
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