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赤松勢を率いる後藤基次,母里友信は三好笑岩,松永久秀の両部隊を相手に奮戦していたが、攻め倦ねていた。
二人の武勇ならば千五百の差など問題ないが、謀将松永久秀は彼らの隙間を突いてくる。
互いに連絡が断たれることを恐れた二人が挟撃をすると外から笑岩が突いてくる。
さらに、清正隊の後退、敵本陣の前進を耳にすると、兵は恐怖におびえた。
士気の低下は彼らに止められなかった。
又兵衛「まずいな。兜首の一つでもとれれば良いのだが、させてくれそうにないの。」
太兵衛「まったくだ。それどころかこちらが崩される。」
二人がああだこうだ議論している間にも敵はぐいぐいと押してきた。
しかし、そこで突然横合いからの銃撃が三好兵を襲った。大谷義継が動いたのであった。
同じ頃、挟撃作戦に参加するはずの石田三成は中川勢の奇襲にあっていた。
三成「くっ!こんなところに伏兵がいたとは。」
秀政「石田の兵は弱いぞ!一蹴して潰してしまえ。」
秀政は作戦の上では敵を無視して城内に潜入するはずだったが、兜首の功に焦り三成の部隊を標的とした。
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