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大手門は落ちる気配はなかった。
それどころか義継の横槍によって三好軍は後退した。
この日の三好の攻撃はやんだ。しかし、この攻撃中止が三好のそして羽柴の運命を変えた。
翌日、大阪城内にある変化が起きていた。旗指物の数が増えている。
義賢は最悪のシナリオを脳裏に浮かべた。
その予想は悲運ながら的中した。
羽柴秀長率いる丹波遠征軍が帰還したのである。
遠征軍は脇坂,浅野らを城代として復興のために残し、代わって荒木氏綱,赤井直正が顔を揃えた。
秀吉「秀長、よくやってくれた。小六がいてくれれば足利家も簡単には出んじゃろう。今は三好一党の征伐に専念しよう。」
半兵衛「おそれながら、敵勢も我らの入城に気づいているでしょうから無理攻めはせず退却するかと思われまする。我らは全軍を持ってこれを追撃し、壊滅させます。幸い筒井殿が堺へ牽制に出ているため供応して挟撃致せば大打撃をあたえられるかと」
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