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支配人が叶に変わって、すぐに話題の的になった。
それと同時に軍師も決まった。
教室の真ん中で、二人がそれぞれパソコンと向かい合っていて…どうやら頭脳戦を行っているようだ。
数分後、決着が着いてパソコンは閉じられる。
終わった…
自分の席にすみやかに移動して椅子に座る。頬杖をついてダルそうにしながら外を見て…先ほどのパソコンで頭脳戦をしていた男が此方に向かって歩いてくる。ふとそれに気付いて目を向けると眼鏡を掛けた好青年が目の前にいた。目が合うと微笑み会釈をして
「はじめまして。このクラスの軍師になりました。あなたは…先程支配人になった方ですね?確か…高原叶さん。僕は守屋 竜喜です。」
軍師、の称号を得た竜喜と名乗る男は握手をしようとばかりに手を差し出し、叶はその目を見つめながら握手をするが直ぐに手を離して目を反らした。
「よろしく。」
もう一度窓の外に目を向けて竜喜に一言だけ挨拶すると、竜喜は笑顔で応え、直ぐに自分の席に戻った。
竜喜の背中をチラッと見ては、叶は表情を一瞬強張らせた…
あいつの眼、怖い位人を見てる…下手すりゃバレるな………
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