優しくない雨

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しばらくはバイト探しに時間をさいた。なかなかの好条件は見つからない。また、見つけて面接にありついても俺の体を見るなり 「ウチらの仕事舐めてる?」 の一言で門前払い。さすがに自分の体は弱かったけど、ここまでとは…。ちなみに土木関係の仕事を転々と面接を受けていた…。 「…あーそぉっすか。いえ、忙しい中ありがとうございます。失礼しました」 ガチャ ふー バイト雑誌のほとんど土木関係を塗り潰すのに一ヶ月近くがかかった。やはり世間様はそんなに甘くなかった。こうなったら…。 「しつこいよ!あんた!まだわからないの!」 一つの土木関係に絞って毎日土下座で頼みこんだ。最初のうちは蹴飛ばされたりしながら。 十日ぐらいが経った。 「採用してやれよ」 と、一番年長者(らしき人)が言った瞬間 「うーん、ジィさんが言うなら仕方ねぇな…。でも使えなかったら追い出すからな」 半分ヤケクソになってたからこの時はかなり嬉しかった。 「よぉ。若ーのにやんな。兄ーちゃん」 まさに鶴の一声だった。このジィさんって一体…。 「まぁワシのメンツってもんがあるんだ。頑張んな」 こうして高収入のバイトに働けることになった。
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