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「おう!娘ちゃん。元気してっか?」
「あ、ジィさん。久しぶりー。何、指でもツメに来たのー」
お昼過ぎの来客者は珍しい人でした。
「…でよぉ、ここに喧嘩しに来た」
危ないジィさんは笑えない冗談を平然と言ってる。
「歳なんだから、やめなよぉ。そぉーゆぅー冗談」
つーか、上でドンパチ勘弁です。
「いやいや。まだ若いもんには負けないよ」
「借金で困ってる子の前に、ジィさん狙ってるヤツらいっから」
齢67歳のジィさんがはしゃいでやがる。いい加減、自分の歳を考えて欲しい。
「で!その漢気小僧は今どこに?」
「今、死にかけてる。今のうちに自由に行けんぜ」
誰だ。ジィさんにこんな喧嘩の原因を与えたヤツは?
「その死にかけの人を恨らんどきます。借用書を貸せ!名前だけでも拝んどく」
こんな危険人物とつるんでる人とは、いったい…。
「あ…知ってる」
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