優しくない雨

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ぐっすり寝てたら昼過ぎまで寝てしまった。仕方ない。欠伸をしながら顔を洗いに行った。 居間に行くと、小さな紙に 朝食はレンジの中にあります。 と、書かれてた。レンジの中のハムエッグに冷めたご飯を食べて外に出た。 昔、通っていた星明高校。体が弱かったため休みがちになっていた。余命一年未満と告げられた時から通院しなければならなかった。入院することを勧めらた時は、意地になって断った。母さんを独りにするのが嫌だったし、あとカオリと会えなくと思ったからだ…。 「あれ、ヒサシ君じゃないか?」 がっしりしたデカイ先生がフェンス越しの俺に気付き近付いた。 「こんちは……えーと…?」 「ハハッ!僕のこと忘れちゃったかな?金村だよカネムラ。ほら体育の」 ほらと言われてもわからない…。 「あ、あー…カネムラ先生ですか」 「そうだよ。今日はどうしたんだ?」 「いやみんなの顔を見に寄っただけです。それじゃ失礼しました」 最後に金村先生は「おう!元気でな」と笑いながら、授業に戻っていった。
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