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つまり、王冠姿のジミ・ヘンドリックスは19歳の時から5年間もずっと私の寝起きを見守ってきた事になる。
晴れの日も、雨の日も、熱烈な恋をしている時も、そんなに好きでもない相手を家に引っ張り込んできた時も、泣きながら卒業論文を書いた時も、冬樹と初めてキスした時も。
引っ越しのたびにそれを持ち歩いていたのには、ちゃんと意味がある。
彼の歌は一曲も知らないけれど、ドアップのジミ・ヘンドリックスがこっちを見ている、そのポスターは何となく私をやる気にさせるのだった。
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