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「あっ、紺曽さん。 プリント落ちたよ」 親切なクラスメートが拾ってくれる。 「ありがとう」 「紺曽さん、下の名前、 恵実って言うんだね」 「うん」 「あれ?でもそうすると‥コンソ」 ボカッ。 パンチで殴る。 ふぅー。 危なかった。 もう少しで謎を暴かれるところだったわ。 「あんた何、クラスメートにバイオレンスしてんの…」 隣で呆れ声が聞こえる。 「おかけだであの子、 廊下でのびてるよ。 可哀想に」 「だって有ちゃん、 あの子私の謎を暴こうとしたのよ」 「謎も何も、 コンソメの事でしょ」 「⤵有ちゃん、 親友だからってその言葉言ったら許さないわよ」 有りちゃんの襟ぐりを掴む。 「いいじゃない、そんなの。 ただ単に上の名前と下の名前をくっつけるとコンソメって読めるだけで」 「それだけのために私が昔いじめられたの知ってるでしょ、 小・中・高一緒なんだから」 「はいはい、そーでしたね」 有ちゃんが降参というように両手を上げる。 私はそれで有ちゃんの襟ぐりから手を離した。 .
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