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そうなの! 私可哀想な事に、 有ちゃんが言ったような名前なのよ。 それで散々からかわれて、 泣かされて‥。 せっかく高校に入ったんだから。 そんな事気づかれずに楽しく過ごしたいのよ。 それなのにあの子は私の些細な幸せまで奪おうとしたのよ。 だからこの拳で制裁を。 「‥いい迷惑だわ」 有ちゃんが私の心の会話を盗み見て割って入る。 「盗み見てなんかいねーよ💢」 「ほら、またぁ‥」 「………」 有ちゃんとは、 さっきの通り私の親友。 私の被害妄想暴走を止めてくれる唯一の人❤ 「ハート付けんな💢」 文章じゃ分かりづらいと思うけど、 ちゃんと女の子だよ。 こんなにがさつだけど。 「悪かったな」 「それじゃ、モテないぞ」 おでこに、ツン。 「‥‥キモッ。お前に言われたくないわッ」 「なんでぇ、私だって」 言葉の途中で肩を叩かれる。 振り向くとそこには男子が。 .
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