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「この前ようやく私のこと分かったみたいだし、もう向こうからも来ることはないでしょ。だから大丈夫だよ」
あの日のことを回想しながらアキとの会話を続けた。
また鍵をかけて嫌な記憶は奥にしまおう。
するとアキはものすごく言いにくそうにした
「…ごめん、ゆぅ、私知らなかったから…てっきりゆぅが隆也くん嫌うのって彼が軽く見えるからだけだと思って…」
「え?うん、それもあるよー!あんな簡単に初対面の女の子に好きとか信じられないよねー絶対遊んでるよアレは」
心配させないようにケラケラ笑いながら言った。
「うん…でも一回会ったくらいじゃ分かんないし、ゆぅに男に免疫つけてもらおうと思って…」
「?」
「呼んじゃった」
「あーアキちゃんに三上さん!こんちわー!」
ものすごく困り顔で苦笑いするアキの後ろに明るく挨拶しながら松尾くんが店に入って来た。
その後ろに遠慮がちにいるのは
「―――!」
もう会わないハズの真田隆也。
「ごめんね柚梨奈~!」
最悪だ
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