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ある国のある都道府県のある寮で
「ねぇ~…歩?」
年中無休で出しっぱなしのコタツに半身をうずめた「黒髪短髪の女」が
少し離れた所でバランスボールに乗ってふらふらしている「茶髪のふたつしばり」に問い掛けた
「ん~、何?恵」
歩と呼ばれた茶髪のふたつしばりは、顔をそちらに向けずにバランスボールに乗ったまま答えた
「…笑うなよ…?」
「事と次第によって」
恵と言われた黒髪はいつもの昼ドラを見つつ
わりとお決まりの茶番を見せつつ本題に…
「…恋愛って…何なのかね…」
どしんっ
歩はあまりにも予想外の単語に、バランスを崩しボールから落ち腰から叩きつけられた
「…ッ痛ー
…何を言い出すかなぁ、急に
まさか…そんな単語が恵から出るとは思いもしなかった」
「真面目も真面目、大真面目なんだけどな」
すると、ようやく歩は恵の方を見て
「…少なくとも、恵よりはよく知ってる事が一つ二つ」
「何さ…言ってみ?」
恵はコタツから少し多めに体を出し起き上がった
「恋愛は食べられないし美味しくはない」
人差し指を立て自慢げに言った歩
流れる冷えた空気
「…それくらい知ってる
お前、あほの子だったのか…
どうせ経験無いんだろ…?」
「……(自己嫌悪)」
すっかり落ち込んだ歩をさておいて
「雅はどう思う?」
「はいぃッ!?何ッで…私が」
雅と呼ばれた長髪の女は無茶振りに慌てだすが
恵は追い討ちをする
「何でってあんた高三だよ?
そういう経験の一つや二つあるんだろ?なぁ?」
じりじりと雅ににじり寄る恵
それを押し返し
「恋愛ってのは…人間の温もりだ…と思う…」
「何だそりゃ?温もりって
雅、あんたは血の通わない人型のロボットか?」
「う…あ?」
しどろもどろな雅をさらに追い詰めるように恵は…
「確かに鉄仮面みたいな顔してるしな…、はぁ…」
雅はわなわなと震え出し
「あ…あんたは…結局何がしたいんだあぁァッ!!」
「逆切れするなよっ💦」
「これが逆切れかぁッ!」
雅だけでなく歩も加わると、恵をボコし始めた
どこにでもありそうな休日の昼下がり
 ̄ ̄ ̄ ̄
こんな感じである事ない事書いていくつもりですので、はい。
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