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「むぅ…」
鋼鉄製の扉の前
眼から光線でも出そうなくらいにそれを睨み付ける奴がいた
森上 春奈だ
「まだ帰って来てないみたいだね
諦めて帰れば?」
もう面倒臭いのか歩は何とか適当に追い払う感じで言った
「それ無いから!
絶対この眼で見るまでは!」
「……」
歩はやれやれと首を振った
そこへ
「はぁー
食べた食べた」
満足げな恵と
真っ白な灰となりつつある俺
それを見つけた春奈は
「あっ鶴野先輩!
…と誰?」
と俺を指して言った
俺がとりあえず答えようとしたところ
「ひょっとして…彼氏ぃ?」
「ほぉ!春奈君、なかなか鋭…」
やばい、放っておくと勝手に噂が広まりそうだ
「違うぞ、断じて」
「…!?」
その一言にそれぞれがそれぞれの反応を示した
何ぞこれ?
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