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自室。   ブーンは小さなオニャニョコに話かける。   …フィギュア   ( ^ω^)『こ、これで学校行かなくても暇が潰せるお』   フィギュアのオニャニョコを優しく撫でる。   そんなブーンの手は今にも折れてしまいそうだ。 痩せこけた身体にだらしなく伸びたほこりまみれの黒髪。 顔は太陽に当たってない為か蒼白い。   そう、ブーンは属に言うヲタク   学校でも恥じる事なくヲタク街道を歩んできた。     その為か。     ブーンには友達が居ないのだ。 学校では虐められ 教員にも見放され 友達だった奴にも見捨てられた。   生きる希望はカーチャンと部屋に生きるフィギュア達だけ――…… 寧ろその為だけに生きてきた。   そんな彼を見てきたカーチャンはどうにか人と馴染めるように携帯を買う事に決めたのだ。
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