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「うわっ!?君…なに?」
アスラは驚いて目を丸くしている。目の前には今までに見たことのない生き物が卵から孵ったのだから…
「私の名はガロン…神竜ガロンだ…よく来てくれたな…」
「神竜…竜?僕はアスラ…竜なんて初めて見た…ホントに居たんだ…」
ガロンと名乗る竜は月明かりに照らされて綺麗な銀色に光っていた。アスラはガロンにゆっくり近づく
「初めて見るのは無理がない…私はこの村に危機が迫らなければ生まれないのだ…」
「へぇ…そうなんだ…」
「それにしても私の声を聞けるのがたった一人で、しかも少年だったとは…」
昔は村のみんなが声を聞いてくれていたらしいが、今は神竜を奉ることもあまりしないため、聞こえなくなったのだろうと、ガロンは寂しそうに教えてくれた
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