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「最近王都が壊滅したことは知っているか?」
「うん…生きている人は殆んどいないくらいめちゃくちゃになったんでしょ?」
月明かりに照らされてガロンは落ち着いた声で話し出した。アスラは近くにある岩の上に腰かけて聞いていた
「王都は竜の遺伝子を利用して人工的にたくさんの竜を作り出したんだ…しかし、遺伝子異常でコントロールが利かなくなり暴走したんだ…王都が持つ全勢力で立ち向かったが全く歯がたたなかった…」
「何で王都は竜を人工的に作り出したりなんかしたの?」
「多分王都の勢力を上げる為だろう…」
ガロンは翼を広げてフワリと飛び上がりそのまま話を続ける
「危機と言うのはその暴走した竜が人間を滅ぼそうと各村を破壊しようとしている…」
「各村…?滅ぼす…?」
「まぁ、一番王都に近いこの村が初めに手にかかるだろう…」
ガロンは先程の場所に着地し、アスラの方を見つめた
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