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その日、朔羅は出来たばかりの友達と別れ、一人教室に入っていった。
なんとなくおもしろいかなと思った教養科目の講義室は、ある程度埋まっており、朔羅は入り口近くの空いている席に座った。
「隣いい?」
先生が入ってくるのと同時に、背の高い一人の男の子が朔羅の所へやってきた。
「どうぞ?」
と言って、一つ席をずれる。
「ありがとう」
彼はニコッと笑って席に座った。
すでに講義は始まっている。
朔羅は配布されているプリントを後ろにまわしながら、隣を気にしていた。
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