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ニ章~キョウセイ~
「……んっ…?」
目を覚ますと自分の家だった。あれ、なんで制服…あぁ、きっと塾から帰ってすぐに寝ちゃったんだ。まぁ塾も昨日で最後だったしもう行かないけど…えっ?なんでって?だってそうしないとストーリー進まないからだって。まぁとにかく…
「夢かぁ…よかったぁ」
そうだよね~、いきなりあんなクモの化け物がでてきて都合よく武器がでてきて倒しちゃうなんて夢に決まってるよ。
「はぁ、安心したら喉が渇いちゃったなぁ…そういや今何……」
時計をみた途端僕の安心感は絶望感へと早変わりした。
AM8:15
「……う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
やっちまったやっちまったやっちまったやっちまったー!!
ニ分後僕は家を飛び出しチーターもびっくりのスピードで走り出した。
「なんでっ!?なんでこんなベタな展開なの!?」
自転車のペダルをおもいっきり踏み爆走している僕に背後から……
「うがぁぁぁぁ!遅刻だぁぁぁ!!」
バカが走って来た。おいコラ柳、なんで裸足なんだ。靴をくわえるな。つーか早いよ、なんで裸足で走ってるのに自転車こいでる僕を抜かせるんだ?一応自転車のスピードMAXだぞ?……あ、なるほど。バカには限界はないのか……って
「柳のバカ度を心の中で語ってる場合じゃなかった!おい待て柳ー!」
校門についたのは8時35分だった。ホントに助かった、うん。遅刻なんてしたら母さんが黙ってないからね…
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