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ガゼル
「しっかし…やはり徒歩でホッツ荒野を抜けるのはきつかったですね~★」
ガゼルはそう誰に言うわけでもなく、独り言をぼやいていた。
ガゼル
「…それにしても、リディーアさんがまさかあんなに早く村に帰っちゃうとは思いませんでしたよ…。」
ガゼルはそう言うと右手に握っていた一つの首飾りを見つめた。
―今から一週間前―
ガゼル
「さて、リディーアさんこれから旅立つのですが、その前に一緒に旅する中で守ってほしい事があるのですが…いいですか?」
リディーア
「なんだい?何でも言ってくれよ!」
ガゼル
「はい、…まず一つ★モンローには決して触らないで下さい!彼女はデリケートなんで、自分以外の女と旅をする事に腹を立てていますのでリディーアさんが触ったら、何が起こるか…考えただけでも恐ろしい。」
リディーア
「…はぁ。」
ガゼル
「続いて二つ目★★僕と話す時は、まずモンローに一声掛けてからにして下さい。そうしないとモンロービームが貴女を貫く恐れがあります。」
リディーア
「…。」
ガゼル
「そして、これが1番重要な三つ目…って!リディーアさん?どこに行くんですか?」
ふと気付くと、リディーアは今来た道を戻るように…いや、明らかに戻っていた。
そして、ガゼルに呼びかけられるやゆっくりと振り向き、何かをガゼルの顔面目掛けて投げ付けたのだ!
ばっちーーっん!!
ガゼル
「オブッコーーッス!!?」
リディーア
「やっぱりあんたと旅するなんて無理!!その首飾りをやるから、後は一人で頑張りな!!」
そう言って旅立つ初日に、ガゼルとリディーアの旅は終わったのだ…。
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