誕生日~早紀~

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「早紀…やっぱりどこかへ行こう。久しぶりに2人で過ごそうか…」 「…うん!」 早紀の顔が、ぱっと明るくなったのを確認した。 約束を交わすと、実(みのる)はまた、バイトへ行った。 そして、早紀の誕生日の前日まで、毎日通いつめていた。 2人の関係を知っている店長は、早紀に度々、好きなようにさせてやれ、と言っていたが… 日に日に、実(みのる)の労働時間は長くなっていく。 早紀がバイトを始めた頃は、終わりの時間を合わせては、夜の1人歩きは危ないから、と一緒に帰っていたが、最近はそんな事すらしない。 ただ、早紀と上がり時間が同じバイトの人に、アパートまでの送りを頼んで… (そこまでしてバイトしなくても…) そう思いながらも、時間は過ぎてゆき、早紀は誕生日を迎えた。 .
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