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2人は駅まで歩き、窓口で定期を買うと、電車に乗った。
「電車降りたら、駅前で昼飯食べるか?」
腕時計を見た実(みのる)が、そんな事を言った。
「うん。そのかわり、割り勘だからね!」
食事や外出に誘われる度、奢ると言って聞かない実(みのる)に、戸惑いを感じていた。
「ハハッ…分かったよ。」
実(みのる)は早紀の考えていることが分かったのか、素直に了承した。
そして2人は、駅から一番近いレストランへ入った。
お昼時を過ぎていたせいか、店内は空いていた為4人席へ案内された。
受け取ったメニューに目を通し、店員を呼んだ。
「ご注文どうぞ!」
店員が来ると、先に実(みのる)が注文した。
「サンドイッチと、ホットコーヒー。早紀、どうする?」
「じゃあ、カルボナーラと…アイスティーください。」
それぞれが注文すると、「少々お待ちください。」と言って、その場を離れた。
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