木ノ葉(コノハ)と言う少女

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前略ご紹介に預かりました、名をウロと申します。 人間の皆々様からも仲間内からも、よく可愛い気の欠片も無い嫌な猫と酷評に預かりまして久しい…。 果たして可愛い気というものがなんたるかという論議をいつかしなければなるまいと思いませう…。 …と、いきなりワタクシ事を申しましても、皆様困惑されましょう。 そうそう、ワタクシ事と申しますと、我が敬愛すべき主人について語らせて頂きたい。 えぇ…我が主人は一言で現すと… 美しいと申しますか(笑) いえいえ、けして主人馬鹿等ではござりませう。 事実ですので。 何処が美しいと? 私から見ましたら、全て美しいと思いますが…人の世と猫の世…相互に違いは御座いますのでしょう。 まぁ、同じ猫にも同意されたことは一度も御座いませんが…。 どうも、世間一般の世では…………至極不本意ながら普通なお嬢さんなようで。
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