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その後、木ノ葉は決まった時間に神社に行くようになった。
鱗は最近では、随分と木ノ葉に懐き、姿を見れば擦り寄ってくるまでになっていた。
ただし、それは木ノ葉限定らしく、友達と遊びに行った時、鱗はその友人に静かに威嚇して神社の下に潜りこんでしまった。
友達は
「鱗は可愛くないね。」
と少しむっとした顔をしながら言った。
木ノ葉は少し微笑み
「毛並みだけは洗うと凄く綺麗だけどね」
とおどけながら言ってのけた。
鱗はにゃあと鳴き声を上げて、こっそりと木ノ葉の靴に擦りついた。
友人はなんだか納得がいかないと言わんばかりに鱗を見つめていた。
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