一歩ずつ

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  借金を払い終えた彼女が、仕事をいつまで続けていいものなのかと、迷っているのを耳にした僕は、食事の機会を作り、彼女に僕の見解を告げた。   『月に25万あったら、十分にやっていけるでしょ?今みたいに昼だけで50万円って必要かい?』   「そうですね、でもそんな仕事ありますか?」   『パートとかの仕事について、週2ぐらいで、昼でも夜で暇な時にFで働いてみるとか』   「とりあえず、もう3ヶ月いさせてもらっていいですか?貯金もしたいし」   『いいよ』   「なんか、あたし最近ついてないんですよ、昨日は携帯失くすし、友達とも誰とも連絡とれなくなっちゃって」   『注意力がないんだよ、母親なんだから、もっとしっかりしなきゃ』
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