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一方NATO軍はイスラエルを拠点に軍事力を召集
日本は湾岸~イラクと同様にペルシャ湾に二個艦隊を派遣
陸自は空輸にて現地に投下する作戦を立てる
霞ヶ浦基地…
ブリーフィングルームにて
制服に階級章をつけた一人の男が台座に立っている
あの優しき顔をしていた一寸木一等陸佐だ
あの時の顔とは打って変わって厳しい目つきになっている
一寸木一等陸佐
「新日本有事法が制定されて初のお仕事だ
これからは今までと違い他の国々と共に戦闘に参加する
心してかかれ
早速だが今回の作戦内容だ
中東の軍事大国シリアで軍事クーデターが起きた
裏ではあのラディン一族が暗躍しているとのアメリカからの情報だ
中東は今や過激派により地獄と化している
我々はこの局面を打開すべくNATO軍と協力して大元であるこのシリアを叩く事になった
作戦の最終目的は敵将ラビト将軍の確保及び暗殺だ
海上自衛隊はペルシャ湾に二個艦隊、そして空輸により我が陸上自衛隊も一個師団を派遣する
その他近隣諸国でも過激派が台頭しているが、今回の目的はあくまでシリア制圧将軍の確保だ
いいな!!
では直ちに準備にかかれ!明朝600に出発する」
全員
「了解!」
敬礼をしながら答える
解散後一人の兵士が丈に話かける
あの戒丸 博夫一等陸曹だ
この厳つい顔をした男は後に丈の息子悠の上官となる男だ
戒丸
「ちっやはり…アメリカは開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったようだな…
テロリストなんぞ次から次へと出てきやがる
報復は恨みを作りそしてまた報復する
いつまで経ってもテロなんぞなくならんよ
そもそもアメリカが間違えていたんだ
あの戦争は…」
丈が歩きながら振り向きそれに答える
丈
「私もそう思います一等陸曹
しかし…なってしまった物は仕方ありません
最善を尽くすまでです」
戒丸は冷静なまでの彼の態度と言動に少し驚いた
戒丸
「…それもそうかもな…やれるだけの事をやるしかないのかも知れない…今となっては…」
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