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丈の脳裏にその時の映像が映る
丈
(悠…お前ならどうする？…思うがままに生きるか…)
ふと思い出したように懐から家族で一緒に写っている写真を取り出した
丈
(美登里…悠…)
そこへ突然肩に手がかけられる
丈が振り向くと隣に座っていた戒丸一等陸曹の手だった
戒丸はナイーブになってる丈の気持ちを察して声をかけた
戒丸
｢名取…そう心配するなって
直ぐに戦争は終わるさ
なんてったってこっちは最新鋭のM.A部隊だからな
向こうのちゃちい肉弾戦なんかへっちゃらでもないさ｣
丈
｢そうですね…戒丸一等陸曹
今からこんなんじゃしょうがないですよね｣
戒丸は丈の肩から手を下ろすと言った
戒丸
｢誰だって怖いさ…
俺も同じだ｣
丈は一人でない事を認識すると少し安心したようだ
空輸機の窓から眼下の景色を見下ろす
この機体の真下、次に陸地が見えた時にはそこは既に戦地だ
丈は揺れ動く心に活を入れ気合いを入れた
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