プロローグ

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此処、矢井田町は田舎の癖にやたらと広い。 俺達の家ははじっこにあるため中心部にいくのに一苦労である。 「んでなんの参考書買うんだ?数学か?英語か?」 ずんずん先に進む一夏に追いつくと本題を聞いてみる。 一夏の苦手教科はこの2つだからな、当たりだろうが。 「えっ?あ…違うよ。総合の問題集だよっ」 俺の問いに少し顔を赤らめながら答える。ほれみろ。当たりか。 「…そっか。なら総合問題集探すとしよう」 「う、うんっ!そだねっ。あはははっ」 ちょっとどもりながらも一夏はなんとか笑ってごまかす。 … 突っ込んでいいのか俺はかなり悩んだことは余談だが。 そうこう話しているうちにだんだん家の数とお店が増えてきた
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