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そして彼はというと、一瞬ビックリしたような顔をしたかと思うとすぐさま真面目な顔になり
「……嬉しいけど、俺と君とじゃ難しいと思う」
一気に地獄に突き落とされたが、その地獄には゛蜘蛛の糸゛が垂れていた……彼は゛無理゛ではなく゛難しい゛と言ったのだ。
だから私は彼に難しい理由を聞くと一瞬沈黙するが後で話すと言ってくれた
そして放課後彼と屋上に行く……
「お前と俺とじゃ゛種類゛は同じだが根本的に違うものがある。それが理由だ」
なんか屋上の扉に、明らかにクラスメイトの気配を感じるが、そんな事はどうでもイイ………って、えぇ!?
「まさか……私の正体を…?」
それなら゛難しい゛と言った理由が分かる
「猫叉だろ?」
「どうして分かったの?」「俺は………゛鼻゛が効くからな」
意味が分からない。
すると彼は、私が理解してないのを悟ったのかさらに分かりやすく言ってくれた
「俺………犬なんだよ」
……頭の中のパズルがその一言で完成した
私は゛猫゛で彼は゛犬゛……そして私たちは゛妖怪゛
同じ妖怪(種類)だが、根本的に違う(犬と猫)。
「……あは……あははははっ!!笑」
私はなぜか声を出して笑っていた。
そもそも猫叉である私が人間と結ばれようと思っていたのだ。今更人間が犬に変わろと私の心は変わらない
だから私は言ってやったわ
「それがどうしたの?私は犬とか人間とか関係無く"アナタ"を好きになったんだから」
終わり
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