「好きだよ…」

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顔を上げ音を見る彼方。その目に涙はもうなく、光りがない暗い目だった。 「………彼方…」 雨の音が妙に大きく聞こえる。 黙って蘭を抱き抱えて外に向かう彼方。 彼方達を避けるように道をあける警察達。 「車を用意してくれ!」 外にいる警察官に向かって叫ぶ音。雨はまだやむことなく降り続いてる。 「明乾さん!!指名手配中のゾリアを捕獲しました!」 裏口から逃げようとしたらしく裏口を固めていた警察官に捕獲されている赤髪の男。
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