出会い

2/5
前へ
/160ページ
次へ
雨が降っている。今でも思い出す6年前のあの雨の夜の日のことを……。 ー6年前ー 時刻7時、レンガ造りな町並みを少年が走っている。黒い髪の綺麗な金色の瞳の少年、歳は十五歳。背中に姿とは不格好なほどの長い刀を背負っている。辺りは夕食時の為か人がいない。 「先生もう帰って来てるだろうな…」 「止めてくださいっ」 細い裏道から女の子の声がした。 「?」 少年は立ち止まり、その声が気になり細い裏道に入っていった。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2141人が本棚に入れています
本棚に追加