2141人が本棚に入れています
本棚に追加
「おいっ静かにしろっ!!口塞げっ」
「やっ…!!!」
少年が裏道に入ると二人がかりで大の男が小さな女の子を捕まえようとしていた。一人が女の子の口を塞ごうとして後ろに周りこんだ。
「止めなよ」
「っ誰だ!?」
「?」
少年はいつの間にか男達の後ろに立っていた。俺達は驚いたように目を見開いた。
「その子嫌がってるだろ?離してあげなよ」「何だあ?女みてぇなツラしたガキが、お前も商品にしてやろうか」
シュンッ
素早く少年の背中に背負ってた刀を抜き、今は切っ先が男の鼻の目の前にある。
「離せ」
「はっはい……!!!」
男達は少年の異様さにたじろぎながら逃げていく。いきがってはいたがあまり血やらは苦手なのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!