第一章~それぞれの闇~

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「う~ん」  朝日が昇り、レイがいつもどうりの時間、午前6時に目を覚ました。 「ドラグーン起きろ、朝だぞ。鍛練やるぞ」  レイは相棒を揺らして起こした。 「うぃ~。おあよ~」  目をこすりながら起き上がったドラグーンは背筋と翼を両方のばし具合を見ながら羽ばたいて玄関に向かった。レイもバケツに8割ほど水を溜めて持って行く。  外に流れる風はまだ冷たくそれなりに心地よい。その中をレイとドラグーンがそろって進んで行く。  二人が行き着いたのはアパートに近い所にある公園。そこでレイはいつものように鍛練を行うために柔軟体操を始める。ドラグーンはバケツの水に手を入れてパチャパチャと遊んでいる。 「よしっ!それじゃ始めますか」 「いつでもイイよ!」  朝の鍛練が今日も始まった。
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