第一章~それぞれの闇~

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 レイは、間合いを取るために後方に飛び退る。4mほど空けたところでファイティングポーズをとった。  一方ドラグーンはバケツを前にして立ち両腕を上げる。頭の中で形成したい物を描きバケツの中の水に意識を集中する。すると、バケツの中の水がもぞもぞと動き出し形を作る。  それは一言で言うと棒人間であった。まるで幼い子供が絵に書くような感じの球体の頭に細長い胴に手足をであった。  これこそドラグーンが持つ水属性の力である。この力を使ってレイは模擬戦闘をドラグーンは水の操作技術の鍛練を行なっている。  棒人間がバケツの中から出ると同時にレイが飛び出す! 「はあぁぁぁぁ!」  気合の雄叫びと共にレイが右の拳を棒人間の顔に繰り出した。
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