第一章~それぞれの闇~

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 しかし棒人間は後ろに反るようにかわし、その反動で右足でレイの顔を蹴り上げる。 「くそっ!!」  悪態をつきながらも顎への強襲を首を右へ反らし回避する。棒人間はそのまま後方へバック転をして移動する。レイも後方へバックステップをして離れる。 「どうしたの?レイ。こんな単調な攻撃いつもならしないのに」  いつもと違うレイの攻撃に小首を傾げてドラグーンが訪ねた。 「いや~どうしてだろ。寝不足で頭が回らなかったのかも」 「そう。じゃぁ今ので眠気覚ましになったね」 「あぁ。それじゃ真剣にいくぜ!」  レイは一気に棒人間との距離を縮めて拳を連打していく。しかし、棒人間はそれを正確に受け止めていく。
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