第一章~それぞれの闇~

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 防戦一方の棒人間だが隙を見つけてはレイを的確に攻めていく。  お互い互角の攻防をしていくがレイが今回何発目かのハイキックを繰り出した時、近くのベンチに置いてあった携帯電話のアラームが鳴り始めた。時刻は6時40分を指していた。 「時間だな、ここまでにしとくか」  レイがそう言うとドラグーンは棒人間をバケツの中に立たせて力を解除して普通の水に戻す。 「ふぃ~、朝から張り切り過ぎじゃないのレイ?」 「今日は非番だからこのくらいが丁度いいんだよ」  とかなんとか言いつつもいつもより多く汗をかいていたりするレイはバケツの水を手にすくい顔を洗う。 「とか言って自分もいつも以上にあせかいてるじゃん」  レイの頭に水をかけながらふくれぎみにぼやくドラグーンのツッコミに内心ギクリとなりながら、顔の水をはらう。 「さ、さぁ~家に帰って飯にするぞー!」 少々焦り気味に歩いていくレイを見ながらドラグーンは微小を浮かべて「待って~」と言ってバケツを持ちながら飛び上がり追いかけて行った。
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