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少女に絶望と言う名の闇がさし始めていた。
「これから私どうしたらいいの……」
公園のベンチに座り遠くを見ている少女の前をランニングしている赤髪の女性がが精神龍と目の前を通り過ぎていった。
「頼れる知り合いもいないし、本当にどうしよう」
本当の母親からの手紙を父の書斎から偶然見つけて、すぐに荷物をまとめ黙って家を出てきた……のはよかったのだがそこにあった家は既にもぬけのからであった。
「こんなとき精神龍がいれば少しは気が紛れるのかしら……」 自分に無い常識の力を思いさらに落ち込む中で家のことを考えてみる。
「今頃きっと大騒ぎに……なってるわけないわよね」
少女は自分の最悪の想像にますます気分が沈んでしまった。
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