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テーブルにのっている朝食をガツガツとミルフィがたいらげていく。
「ミルフィ、あなた女の子なんだからもう少し落ち着いて食べなさい」
見かねたオリーがミルフィを叱った。
「急いでいるの!」
しかしミルフィは口をモゴモゴさせながら軽く受け流す。更にご飯をかきこんだ拍子に喉に詰まるが味噌汁で流し込んだ。
「ごちそうさま!」
手を合わせ、食後の挨拶を言ったミルフィはそのまま玄関へ直行する。オリーは呆れ顔で見送った。
公園へと向かう道筋でミルフィからイチゴが発現して平行して飛行する。
「ミルフィ、どうしたの?そんなに慌てて」
「黙ってついてきなさい!!」
ミルフィはイチゴにキツメに言いはなち、公園の入り口で止まったミルフィは辺りを見回し目的の物を見つけて息を整えながら歩き出す。
そこにはランニングの時にすれ違った黒髪の少女が頭を抱えながら朝と同じベンチに座っていた。
ミルフィは恐る恐る少女に声をかけてみた。
「あの~、どうかしましたか?」
見上げてきた少女の顔を見て、ミルフィの疑問が確信に変わった。
見上げてきた少女の顔にはレイの母・ミナの雰囲気が漂っていた。
第二章・完
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