第三章~再会~

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 ちゃぶ台に置かれた湯飲みに入ったお茶から立ち上る湯気をレイはぼーっと見つめていた。 「……は~。平和だね~」  お茶を飲んでしみじみしているドラグーンに「お前はどこかの爺か!?」と心の中でつっこんでおいて自分もお茶をすすりつつ、窓の外を見つめる。  壁に簡単に付けられた鉄柵に洗濯挟みの沢山ついたハンガーにつりさがった下着や靴下が吹き抜ける風に揺れている。  午前八時に行動を開始して掃除、洗濯をみっちりやって只今午前十時過ぎ……。 「たまの休みに何掃除なんかにマジになってるんだろ」 「たまの休みだからマジになれるじゃない?」  レイのぼやきにドラグーンが答えた。
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