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川原屋では、大騒ぎで岡っ引が出張って来ている。
顔見知りの女郎を見付けてわけを聞いてみると、昨夜遅くに、お幸が首を吊って自殺したと言うのだ。
騒ぎに巻き込まれない様に英太郎は早々に引き上げて家に戻った、そして昨日の帰り際に、お幸から預かった包みを開けてみた。
中には五両の小判と手紙が一通、内容は、恨みを晴らして欲しいと書いてあり理由も書いてあった。
お幸は上州の商家の娘で三年前に盗賊が押し入り、お幸以外は皆殺しになって、お幸は吉原に売り飛ばされたのだと言う。
その盗賊の一人が川原屋に現れた。
別の女が相手をしたのだが、お幸はその女郎に金を渡し相手の事を聞き出した。
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