恨み請け負い人

吉原の恨み事

英太郎の言った仕事とは人の恨みを晴らす裏の仕事である。
恨みに晴らす相手は五人、河口屋春吉、番頭の勝蔵、手代の竹蔵、伊助、宗吉である。
三人は小判を懐に入れ外に出て行った。
三日後の夜は月もなく暗夜だった。
河口屋春吉は小僧と小女に今日は番頭さん達と用事があるから一日、故郷でゆっくりしておいでと小遣いを与え故郷に帰してしました。
何か盗みの相談でもするのか。
小僧と小女を故郷に帰してことは、髪結いお良の耳に入って来た。
機会は今夜を逃すといつ来るか解らない。
お良は英太郎に知らせたのだ。
三人の恨み請け負い人は河口屋の裏口に集まった。