吉原の恨み事

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英太郎が河口屋の塀を飛び越え木戸の閂を外した。 三人は灯が点いている部屋に向かう。 英太郎が廊下に小石を投げた、物音に気付き伊助が廊下に出て来た。 伊助の額目掛けて英太郎が何か投げた、棒手裏剣に鎖が付いた武器である。 手裏剣は額に命中して伊助が廊下に倒れた。 伊助が倒れた音に残りの四人が廊下に出て来た。 勝蔵の腹に光西の小刀が刺さって勝蔵も廊下に倒れた。 河口屋春吉の後から晃次郎が頭を掴み首の骨を折った。 宗吉の額に英太郎の手裏剣が飛んだ。 逃げる竹蔵の頸動脈を光西が裂き五人は絶命した。 恨み請け負いが終わり、三人は闇の中へ消えて行った。
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