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籠城事件の現場作戦本部は幸い本庁からの要請により籠城ビルのはすむかいの雑居ビルに設けられていた。
「どうなってますか?」
武は現場指揮官の警視に尋ねた。
「君らが超捜かね」
警視は胡散臭げな視線を武たちに向けた。
「事件がここまで重大化しては、もはや君らに出る幕はない。後は我々に任せたまえ」
「犯人は明らかに超能力犯罪者です!あなた達では歯が立ちません。それにPID任務規定第5条の2項にPIDは超能力犯罪対策を最優先任務とするとされています。つまりこの籠城事件は僕らの任務内にあるんです」
武の言葉に警視はフンと鼻を鳴らした。
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