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「確かにPID規定はそうなっているがな、警視庁機密情報保護規定にPIDの存在や詳細は一切を最高機密とするとある。この場合PID規定より警視庁機密情報保護規定のほうが優先される。事件が世間に露呈した今、君らが突入することは機密保護規定違反となる」
「るせぇ!ごちゃごちゃ言ってねぇでさっさと突入させやがれ!」
竜司が吼えた。
「テメェらじゃ歯が立たねぇことは巡査長が破裂させられたことで証明されたじゃねぇか。さっさと突入させろ」
「君は…肉体鋼鉄化能力者の深山竜司だな。君のことは以前から聞いていた」
警視は何か汚らわしい物でも見るかのような目で竜司を見た。
「それに…もう遅いようだ」
警視は突然、無線を掴むと大声で告げた。
「SAT突入しろ!」
『⁉』
「バカヤロウ!正気か!?」
竜司は警視の胸倉を掴んだ。
「子供は指をくわえて見ているがいい」
警視は竜司の手を払いのけると不敵な笑みを浮かべた。
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