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オフィスに射し込む夕日が眩しくて、眉間に皺を寄せながら書類に目を通す
「そうね…良いんじゃない?」
私、桜井 環(サクライタマキ)は化粧品メーカーで企画部の主任をしている
「本当ですか!?主任厳しいから今回の企画も落とされるんじゃないかって不安だったんですよー!」
「落とされるような企画持ってきたの?それならボツ。」
子供のように歓喜している部下の野田 一真(ノダカズマ)に冷たく言い放つと、一瞬で顔が固まった
「え…!う、嘘です!ちゃんと自信がある企画を持ってきました!」
「なら最初からそう言いなさい。これはちゃんと通すわよ。」
青い顔でパクパクしていた野田は、ホッとしたように肩を撫で下ろし、自らの席へ戻って行った
『喜んだり落ち込んだり…表情豊かで若いわね。』
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