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私は野田の企画を申請する準備をし、時計をチラリと確認してから帰り仕度を整えた
『4時58分…あと2分か…。』
「今日はみんなもう帰って良いわよ。ここ最近忙しくて帰りが遅かったでしょう?明日は休みだからゆっくり疲れを取って。お疲れ様。」
他の社員からわぁっと声が上がった
「主任、どうしたんですか!?」
声のする方を向くと、野田がしまったと言う顔をしながら両手で口を押さえていた
周りにいる他の社員も『なんでそんな事、口に出すの!』と言わんばかりに野田を凝視する
「…なにが?」
大体言いたい事はわかっているが、目が合った以上、無視する訳にもいかないだろうと思い、一応訊ねてみた
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