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「す、すいません!」
野田は即座に謝りながら頭を下げる
私はため息をついて目を逸らした
「だって…主任はいつも残業当たり前とか、欠勤は許さないって感じじゃないですか。早く帰って良いなんて言われたの初めてだから…」
分が悪そうな顔をしながら野田は子供のような言い訳をした
はぁ…
私はもう一度ため息をついた
「…あのね、野田の理由なんて許可する訳ないじゃない。彼女にゴミ出しを頼まれたから遅刻するとか、彼女の愛犬の散歩をしなくちゃいけないから早く帰りたいとか。まだ学生気分が抜けてないの?もう少し自覚を持ちなさい。」
少し言い過ぎたかしら、と思いながら、まだ固まっている社員の隙間をすり抜けて、私は会社の外へ急ぐ
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