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なんてことだ、まさかCが犠牲になるとは……仲間たちも予想だにしなかったようで顔に驚きをはりつけている。
「C……オイラが助け出してやるっ。リーダーっ、つぎはオイラに行かせてくれっ 」
地面にその大きな拳を打ちつけながら言ったのはB、人一倍熱いオトコだ。
「だがB、あのCがやられたんだ。気持ちはわかるがもう少し冷静になれ 」
リーダーは冷静に言う。
「これが冷静でいられるかよっ。みんな……Cまでやられたんだ……オイラに、オイラに行かせてくれっ 」
懇願するB。リーダーと視線が交錯する。少しの時が流れ、根負けしたようにリーダーが言った。
「……わかった。行ってこい 」
顔が輝いたBにリーダーが言う。
「行くからには必ず戻ってこい。わかったな 」
「おうっ。りーだー、あいつら吹っ飛ばして戻ってくるぜっ 」
元気よく返事をするB。その目には溢れんばかりの力がみなぎっている。いけるかもしれない、そう思った。
『たのもぉっ!』
「魔法の館」に着いたBが勢いよく乗り込んでいく。あらあらたのもうだなんて…と言う女の声――さっきとは違う声だ――がBに応対する。幾度か言葉を交わす。こちらへ…という声の聞こえ
『……ロリジト目っ?……ふむあぁぁっ……』
ザァッ……
「Bッ? Bいいぃぃぃいぃ――っ! 」
Bもまた、相手の手に落ちた。
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