親友の死

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大阪でも地震の揺れが大きかったし、震源地が西ノ宮の周辺とニュースでやってるのを聞き、すぐに兵庫に駆け付けた。 そこで俺が見たのは社宅の下敷きになって亡くなった彼の遺体だった。 皮肉にも彼とずっと一緒にいることを願い、引っ越しを遅らせたことで彼は一生を終えることになってしまった。 (あのとき止めなければ。) ………そう思っても遅かった。 彼の命はもう還らない。
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