試合開始

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 試合開始のゴングが鳴り響いた。  ディエゴ・ガルシアは、相手の威圧感をひしひしと感じていた。  体が重い。いつもの相手とは分けが違う。止まったら負ける。そう俺の直感が告げる。  王者はじりじりとすり足でこちらに近付いてくる。 王者の視線はこちらの目を捉えて離さない。  俺は目をそらす事が出来ない。視界が狭まってきたような気がする。
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