第一章

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宿に入り、 荷物の中から飛騨高山のお土産を渡した。 全身が赤で、カスリのちゃんちゃんこを着ている 小さな人形。 無事に帰れるように‼と作られた物らしい。 『 変わってるね(笑)ありがと 』 お返しに、お香をくれた。紙で出来ていて、それを燃やすと その空間が浄化される物らしい。 「 ありがと(笑) 初めて見た! 」 会話をしながら、遅めの夕食を取った。 長く運転をしたためか… 空腹感が満たされると睡魔が襲ってきてる… 『 疲れてるんだね 先にお風呂に入ってくれば? 』 確かに、疲れていた… 「 お言葉に甘えて、先に入ってきます。」 湯船に浸かり、大きく伸びをしながら、 こんなのも、たまにはいいなぁ~ なんて思ってた。 「 お先に、すみませんでした 」 『 うん。 じゃ~入ってくるね。 』 彼が入っている間にウトウトしてしまっていた。 『 あれ? 眠いよね(笑) 先に寝ていいよ 』 その言葉に、促されるように 「 ありがとう。先に休みます。おやすみなさい 」 『 俺も、少ししたら寝るから、 おやすみ』 夜が更けていった。
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